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2020 年度 研究成果報告書

大腸癌肝転移に対する金ナノ粒子を用いた早期診断法と新規薬剤送達法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08697
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

西村 隆一  東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (90710864)

研究分担者 亀井 尚  東北大学, 医学系研究科, 教授 (10436115)
原 康之  東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (50636008)
権田 幸祐  東北大学, 医学系研究科, 教授 (80375435)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード金ナノ粒子造影剤 / マイクロCT / ドラッグデリバリー / 大腸癌肝転移 / 原発性肝細胞癌
研究成果の概要

研究成果の概要(和文):大腸癌肝転移および肝細胞癌モデルマウスにおいて、独自に合成した金ナノ粒子造影剤を用い、高分解能CT撮影装置で微小腫瘍をin vivoで検出した。CT画像を解析した結果、微小腫瘍におけるEPR効果の相違を可視化できた。またCT撮像後、摘出した腫瘍組織に対し、血管新生に関与するマーカーを用いて免疫染色を行い、癌微小環境における血管新生の評価を行った。その結果、血管新生の違いが薬剤送達に影響する可能性が示唆された。

自由記述の分野

肝臓外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

臨床において、転移性肝腫瘍や肝細胞癌は早期診断が難しく、抗腫瘍薬の効果も限定的なため、予後不良な疾患である。先行研究では、動物実験での癌の早期検出は困難であった。本研究で用いた手法により癌の早期検出が可能となり、腫瘍の病理切片を用いることで病理学的解析もできるようになった。近年、血管新生阻害薬とがん免疫療法薬による抗腫瘍効果が注目されており、肝細胞癌においても2020年9月より本邦で保険収載された。肝臓における転移性腫瘍や肝細胞癌の癌微小環境における血管新生は早期の段階から生じることが示され、血管正常化と適切な薬剤送達による抗腫瘍剤の使用により、効率的な抗腫瘍効果が得られることが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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