• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

肝癌循環腫瘍細胞の免疫回避機構解明と制御法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K08706
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

小林 剛  広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (50528007)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード肝細胞癌 / 循環腫瘍細胞 / 遺伝子多型 / 免疫逃避機構
研究成果の概要

肝細胞癌(HCC)に特異的なGlypican-3(GPC3)陽性の循環腫瘍細胞 (CTC) 解析から、CTCが獲得する形質を探索し、マクロファージ免疫チェックポイント機構における免疫逃避解除法を開発することを目的とした。
GPC3-CTC、AFP、DCP、多発腫瘍がHCC術後再発の独立危険因子であった。HCC255例のSIRPαIgVドメインヴァリアント解析では、V1が無再発生存率、生存率ともに有意に不良であった。GPC3-CTCにおける CD47発現率による予後に与える影響は有意ではなかった。HCC321例のPD-1遺伝子多型PD-1.1の解析では、GGアレルは有意に肝外再発率が高率であった。

自由記述の分野

肝胆膵外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

HCCの再発予防療法開発が困難な理由として、heterogeneityが極めて大きいことが考えられるが、HCC特異的なGPC3-CTCを標的とした機能解析や治療戦略はheterogeneityを克服できる可能性を秘めている。マクロファージCD47-SIRPαシグナルは新たな免疫チェックポイント機構であり、その阻害療法が期待されている。CD47-SIRPαシグナルにおける免疫回避機構解明とその制御法の開発は、画期的な治療手段となる可能性がある。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi