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2022 年度 研究成果報告書

パターン認識に基づく新たな炎症病態解析法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08892
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

田島 吾郎  長崎大学, 病院(医学系), 准教授 (00437427)

研究分担者 松本 直也  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (50359808)
山野 修平  長崎大学, 病院(医学系), 助教 (60570538)
梅原 敬弘  産業医科大学, 医学部, 准教授 (60617421)
池松 和哉  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80332857)
田崎 修  長崎大学, 病院(医学系), 教授 (90346221)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード全身性炎症反応 / 敗血症 / 熱傷 / パターン認識
研究成果の概要

感染性炎症(敗血症)、非感染性炎症(熱傷)と病態の異なるマウス全身性炎症モデルを用いて、次世代シーケンサーで白血球のRNAシーケンスを施行した。トランスクリプトーム解析で各炎症病態で発現する遺伝子を網羅的に測定し、GO解析で病態に特徴的な遺伝子群を抽出した。遺伝子群のPCRによる測定値をスケーリングして遺伝子発現をパターン化した。遺伝子発現には病態に特徴的なパターンがあり、実測値とパターン化した値に対して正準判別分析を施行することで、重症度と無関係に各病態を100%判別可能であった。トランスクリプトーム解析で抽出した遺伝子発現パターンによる炎症病態の新たな病態判別法の可能性が示唆された。

自由記述の分野

救急医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

集中治療患者における原因不明の発熱や炎症病態では、炎症・抗炎症に関わるさまざまなバイオマーカーの上昇が報告されるが、単独のマーカーによる診断は困難で、常に‘炎症と抗炎症のバランス’が重要であることが強調されてきた。本研究により複数マーカーの活性化のバランス(=パターン)を評価することで、‘炎症と抗炎症のバランス’を評価する新たな方法の可能性が示唆された。、複数マーカーのパターンを新たな指標として‘どのような’炎症か(炎症の量ではなく質)を評価することで、これまで診断不能であった不明熱や炎症病態の判別が可能となり、適切な病態理解、治療決定につなげられる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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