研究課題/領域番号 |
18K08893
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 東京医科大学 (2019-2023) 熊本大学 (2018) |
研究代表者 |
蒲原 英伸 東京医科大学, 医学部, 教授 (90398222)
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研究分担者 |
江嶋 正志 熊本大学, 病院, 助教 (20718316)
早田 学 熊本大学, 病院, 助教 (30646120)
鷺島 克之 熊本大学, 病院, 講師 (40336235)
徳永 健太郎 熊本大学, 病院, 助教 (50751335)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | microRNA / Sepsis / SIRS / Inflammation / microRNA-21 |
研究成果の概要 |
敗血症は未だ治療に有効なものはなく新たな診断・治療法の開発が求められる。MicroRNA(miR)はExosome内に安定して存在し細胞間の情報伝達を担っている。侵襲下患者の単球中および単球細胞株においてLPSやサイトカイン刺激により濃度・時間依存性にmiR21が増加した。miR21の標的遺伝子のPDCD4の特異性をLuciferase assayにて明らかした。敗血症とSIRS患者血清中のExosome中のmiRのmicroarrayを行い、複数のmiRが複雑に関与していた。敗血症においてmiR21はPDCD-4を介して、部分的に急性炎症を負に制御している可能性が示唆される。
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自由記述の分野 |
救急・集中治療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症性ショックの死亡率は30~40%と未だに高く治療法は未だ決定的なものはない。本研究において、敗血症にかかわるmicroRNAは数多く存在し、複雑に関わっていることが改めて明らかにされた。その中で、microRNA-21がSIRSによる炎症時に増加することが明らかとなっていきたが、その役割について不明な中、microRNA-21の標的遺伝子の一つである細胞死抑制機能を有するPDCD4が、炎症の促進因子であることが報告された。このことにより、microRNA-21が炎症制御のためのNegative Feedbackによる発現であることが示唆され、今後の検証により創薬の可能性が期待される。
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