本研究は小動物を用い呼吸器疾患モデルにV-V ECMOを導入し評価することで、治療中の病態メカニズムを解明し適切な補助循環による治療法を提案することを目的に取り組んだ。 実験結果から短時間での人工呼吸器(陽圧強制換気)管理においても形態学的に傷害を受けることが確認できた。これは積極的な呼吸補助ECMOの導入も視野に入れることを臨床現場に提案すことにつながると考えている。また、呼吸器疾患モデルにECMOを導入することで、血液ガスデータの改善が確認できV-V ECMOの有効性を確認することができた。一方で、体外循環であるV-VECMOが臓器局所で炎症反応を増大させる悪影響も観察することが出来た。
|