本研究は、パーキンソン病患者に対する脳深部刺激療法(Deep Brain Stimulation: DBS)の最適化を目指し、主に近赤外光を用いた装置(Near Infrared Spectroscopy: NIRS)を用いて脳活動状態の計測を行い、効果的な生体指標の確立とそれに基づく刺激条件を模索した。また、多施設共同研究を通じて、新規脳刺激装置を用いたDBSの効果を高めるための最適な電極留置部位と脳神経線維束の特定を行い、患者個々に適した治療条件を設定した。この手法により、治療効果の向上と患者の生活の質の向上が期待される。
|