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2020 年度 研究成果報告書

血液脊髄関門の破綻に注目した新規ALS動物モデルの開発と骨髄幹細胞による治療

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08974
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

小野寺 理恵  札幌医科大学, 医学部, 客員講師 (60393328)

研究分担者 佐々木 祐典  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (20538136)
岡 真一  札幌医科大学, その他部局等, 講師 (70789453)
佐々木 優子  札幌医科大学, 医学部, 助教 (80631142)
本望 修  札幌医科大学, 医学部, 教授 (90285007)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード骨髄幹細胞
研究成果の概要

筋萎縮性側索硬化症 (ALS)動物モデルに対して、骨髄間葉系幹細胞(MSC)を経静脈的に投与した結果、有意に病状の進行を抑制した(運動機能低下および脊髄運動神経細胞の減少、血液脳関門の破綻が抑制)。さらにMSC治療群は神経栄養因子NeurturinのmRNAの発現量が高くMSCの治療効果の1つであることが示唆された。これらの結果からMSCは血液脳関門の破綻を抑制し、神経栄養因子(Neurturin)を分泌することで運動神経保護作用が示唆され、ALS治療の1つとして有用であると推察された。さらに、MSCを複数回投与した結果、単回投与に比べて、有意に病状の進行は抑制され、寿命延伸効果が得られた。

自由記述の分野

再生医療

研究成果の学術的意義や社会的意義

筋萎縮性側索硬化症に対する骨髄間葉系幹細胞の経静脈的投与は、病状の進行を抑制した(運動機能低下および脊髄運動神経細胞の減少)。本研究における研究成果によって、骨髄間葉系幹細胞の経静脈的投与による治療効果を発揮するメカニズムとして、骨髄間葉系幹細胞の投与によって、血液脳関門の破綻が抑制され、脊髄前角の運動神経細胞の保護が惹起されることが神経機能の回復に貢献している可能性を明らかにした。さらに、骨髄間葉系幹細胞の複数回投与により、単回投与に比べて、さらに有効な治療効果が得られることを明らかにしており、今後の臨床における有用性を考慮した際の社会的意義は高いものと考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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