研究課題
基盤研究(C)
変形性関節症は、関節軟骨の変性を主徴とし、疼痛と関節の可動域が減少することで日常動作を低下させることから、超高齢社会において克服すべき喫緊の課題である。本研究では、腱・靭帯で高発現する12型コラーゲンに着目し、腱・靭帯機能障害による変形性関節症発症への影響を検討し、12型コラーゲンが変形性関節症のリスクファクターとなる可能性を示した。
整形外科
ロコモティブシンドロームの主要な疾患である変形性膝関節症は、2400万人もが罹患していると推測される誰もが罹患する可能性の高い疾患である。これまで変形性膝関節症病態では、障害を受ける関節軟骨の研究が盛んに行われてきたが、本研究は、関節の可動性を制御する靭帯に着目することで、膝関節の不安定性を制御することで、変形性関節症の治療法や予防法に役立てようとするものである。本研究により、12型コラーゲンが変形成関節症のリスクマーカーとなる可能性が示唆された。