慢性の破壊性多発性関節炎を特徴とする関節リウマチの病態解明を目的として、TL1AとDR3、LIGHTとHVEM・BTLA、FasLとFASの3つのTNF/TNFレセプターシグナル伝達経路に共通したデコイ受容体として機能し、同時にリガンド作用も有するヒトに特異的なTNFデコイレセプターDecoy receptor3(DcR3)のシグナル伝達に関わる遺伝子の検討を行った。その成果として、関節リウマチ滑膜細胞のアポトーシス誘導・増殖抑制に関わる分子標的治療の標的となり得る遺伝子ならび遺伝子群を同定した。
|