• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

遺伝および環境要因を考慮した尿路上皮癌における新たな分子基盤の構築

研究課題

研究課題/領域番号 18K09158
研究機関筑波大学

研究代表者

小島 崇宏  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (40626892)

研究分担者 西山 博之  筑波大学, 医学医療系, 教授 (20324642)
河原 貴史  筑波大学, 医学医療系, 講師 (50758919)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードSNP / cfDNA
研究実績の概要

昨年までの研究内容をPLos Oneに投稿して採択された。
本年度は、cfDNAの遺伝子変異のプロファイリングを行い、SNPとの関連を検討することを試みた。当院でキートルーダを使用した18症例の治療直前のcfDNAを抽出した。AVENIO ctDNA Expanded Kitを用いて77遺伝子について変異解析を行った。14例(78%)において、少なくとも一つ以上のnon-synonymous mutationが同定された。最も頻度が高く同定された遺伝子はTP53(50%)であり、次いでRB1(22%), GNAS(22%)であった。CNVについては、7症例(39%)に少なくとも一つ以上の遺伝子の増加が認められた。その中でもERBB2の増加が5症例と最も頻度が高く認められた(28%)。CNVを有する症例(n=7)においては、CR/PRの割合は14%であるのに対して、CNVを認めない症例(n=11)におけるCR/PRの割合は、46%と高値であった。データベースおよびアレル頻度の結果から、SNPの可能性が高い遺伝子の抽出が可能である。cfDNAの体細胞変異とSNPの関連について今後検討していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は、これまでの成果を論文化することができた。
新たにcfDNAの変異プロファイルを構築することを試みた。症例数は少ないものの、免疫治療前の均一な集団におけるプロファイリングを行うことができた。

今後の研究の推進方策

今後は、cfDNAのプロファイリングの症例数を増やしていくことを重点に行う。さらに、cfDNAの変異結果と臨床経過との関連について検証を行っていく。SNPとの関連についても明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

当初購入予定の消耗品の納品が遅れたため、使用額の差が生じてしまったが、年度が変わり次第、予定していたcfDNAを抽出するために必要な消耗品等の購入に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] TP53 codon 72 polymorphism is associated with FGFR3 and RAS mutation in non-muscle-invasive bladder cancer2019

    • 著者名/発表者名
      Kawahara Takashi、Kojima Takahiro、Kandori Shuya、Kurobe Masahiro、Yoshino Takayuki、Kimura Tomokazu、Nagumo Yoshiyuki、Ishituka Ryutaro、Mitsuzuka Koji、Narita Shintaro、Kobayashi Takashi、Matsui Yoshiyuki、Ogawa Osamu、Sugimoto Mikio、Miyazaki Jun、Nishiyama Hiroyuki
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: 14 ページ: 220173~220173

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0220173

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi