人の尿中の膀胱尿路上皮細胞上に存在する伸展受容器の発現を確認し、低活動膀胱の病態解明や病態発症の予測因子の開発に繋がる研究を行った。男性の方で尿流動体検査の結果から、低活動膀胱群:29人・コントロール群:13人を組み入れた。尿中膀胱尿路上皮細胞上の伸展受容器関連分子(Connexin26・40・43、TRPM2・TRPV1・TRPV4・TRPM7、Piezo1)の発現をmRNAレベルで比較した。その結果、TRPM2およびPiezo1の発現が低活動膀胱群で優位に低かった。結果、低活動膀胱ではこれらの分子発現が低下していることを示唆しており、今後の治療標的として可能性があることが示された。
|