LOH症候群は加齢による男性ホルモンの低下から生じるものと考えられているものの、実際には血中テストステロン値が低下していないにも関わらず、LOH症状を訴える患者も多い。これまでの臨床研究でLOH症状を把握する質問票であるAMSと血中テストステロン値が必ずしも相関しないことも多数報告されている。従って、テストステロン以外の内分泌学的因子がLOH症状に関与しているのではないかと推測されてきたが、多数例でこれらの関係性を明確にしたものはなかった。今回の研究で、日本人において副腎性アンドロゲンであるDHEA-Sや成長ホルモン系のIGF-1もLOH症状に関与していることが初めて明確となった。
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