研究課題/領域番号 |
18K09228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
遠藤 誠之 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30644794)
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研究分担者 |
玉井 克人 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (20236730)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 胎児 / 免疫寛容 / マイクロキメリズム / 間葉系幹細胞 |
研究成果の概要 |
妊娠中に母体から胎児へ細胞が移行する現象を母体胎児間マイクロキメリズムと言います。その機序により、ある割合で子供が母親由来の細胞に対して免疫学的な寛容を示すことが分かっています。その場合、その子供は母親由来の細胞移植や、母親に特異的なタンパク質に対して拒絶反応を起こしません。我々は今回、この免疫寛容誘導効率を上げるための研究を行いました。妊娠マウスに間葉系幹細胞動員因子HMGB1を投与することで、母体血中から胎児へより多くの間葉系幹細胞が移行することを期待しました。その結果、免疫寛容誘導効率を約4倍増加させることができました。
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自由記述の分野 |
出生前診断 胎児治療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
母親由来細胞やタンパク質に対して免疫寛容があると、その子供は母親由来の細胞移植や、母親に特異的なタンパク質に対して拒絶反応を起こしません。 もし、子供に特殊な疾患があって、細胞移植治療や臓器移植、あるいはタンパク質補充療法などの治療が必要な場合、通常であれば免疫抑制剤を使用したり、治療前に化学療法や放射線療法などで骨髄抑制をする必要があります。しかし、免疫寛容が誘導されていれば、そのような処置も必要なく治療することが可能になります。
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