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2020 年度 研究成果報告書

邦人における卵巣低異型度漿液性癌の発癌機構解明とin vitro発癌モデルの構築

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09229
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関島根大学

研究代表者

中山 健太郎  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (70346401)

研究分担者 京 哲  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (50272969)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード卵巣癌 / 発癌 / 低異型度 / 漿液性癌 / がん遺伝子
研究成果の概要

卵巣漿液性嚢胞腺腫細胞から上皮成分だけを分離し、cyclinD1、CDK4、hTERTの遺伝子導入をレンチウイルスベクターにて行い不死化細胞HOVcyst1を樹立した。HOVcyst1への変異型PIK3CA、変異型KRASのそれぞれの単独導入ではヌードマウスで腫瘍形成は見られなかった。しかし、両者を導入したHOVcyst1は腫瘍形成がみられ、ヒト卵巣低位型度漿液性癌に非常に類似した組織学的所見を認めた。卵巣低異型度漿液性癌の発癌経路としてPIK3CA/AKT/mTORおよびKRAS/BRAF/ERK経路の双方の活性化が必要であることが示唆された。

自由記述の分野

婦人科悪性腫瘍

研究成果の学術的意義や社会的意義

卵巣低異型度漿液性癌は卵巣漿液性嚢胞腺腫を発生起源とする仮説があるがその詳細は不明である。卵巣漿液性嚢胞腺腫の不死化細胞を樹立し、in vitro発癌モデルを構築し、卵巣低異型度漿液性癌の発癌分子機構を明らかにすることを目的とした。HOVcyst1(不死化卵巣漿液性嚢胞腺腫細胞)への変異型PIK3CAおよび変異型KRAS の遺伝子導入により卵巣低異型度漿液性癌のin vitro発癌モデル構築に成功した。卵巣低異型度漿液性癌の発癌経路としてPIK3CA/AKT/mTORおよびKRAS/BRAF/ERK経路の双方の活性化が必要であることが示唆された。

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公開日: 2022-01-27  

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