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2020 年度 研究成果報告書

新規細胞死フェロトーシスをターゲットとした卵巣がん治療戦略

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09257
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関岐阜大学

研究代表者

森重 健一郎  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90283788)

研究分担者 竹中 基記  岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (20566484)
上田 陽子  岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (20795075)
鈴木 紀子  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 助教 (40642096)
森 美奈子  岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (60585610)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード卵巣癌 / フェントン反応 / フェロトーシス / オートファジー / フェリチン
研究成果の概要

基本的なフェロトーシス誘導剤であるエラスチンの作用機序は、シスチントランスポーターの機能を抑制して細胞内へのシスチン取り込みを抑制し、グルタチオンの減少、ひいては二価鉄からフェントン反応で産生される細胞内活性酸素量の増加を促し、結果として細胞死を誘導するメカニズムである。この作用はスルファサラジンでも同様であった。
一方、アルテスネートは、シスチントランスポーター機能には影響を与えず、フェリチン特異的なオートファジー(フェリチノファジー)を促進して、フェリチンと結合した鉄を遊離して細胞内二価鉄が増加し、フェントン反応により活性酸素の増加・細胞死を誘導することを見出した。

自由記述の分野

産科婦人科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

卵巣がんでは粘液性癌、(低異型)漿液性癌、明細胞癌などの一部にRas変異が認められており、これらは抗がん剤抵抗性である。これらの化学療法抵抗性腫瘍に対して有用な抗がん剤を見つけ出すためにはがんの原因となるドライバー変異の解析だけでなく、異なるプログラム細胞死を誘導する抗がん剤の開発が重要となる。その点においてRas変異卵巣がんにおけるフェロトーシスの解析と誘導薬の研究は抗がん剤抵抗性の卵巣がん治療薬の開発につながりうるものである。

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公開日: 2022-01-27  

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