研究課題/領域番号 |
18K09274
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
信田 政子 東海大学, 医学部, 講師 (10338717)
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研究分担者 |
三上 幹男 東海大学, 医学部, 教授 (30190606)
平澤 猛 東海大学, 医学部, 准教授 (70307289)
今西 規 東海大学, 医学部, 教授 (80270461)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 子宮内膜症 / 卵巣癌 / 明細胞癌 / 膣細菌叢 / メタゲノム解析 |
研究成果の概要 |
子宮内膜症と月経血逆流・腹腔内免疫系との関連及び、初交若年化という観点から、申請者は子宮内膜症の発症・癌化・若年化と腟細菌叢との関連性を想定し、健常女性腟細菌叢との比較を通して子宮内膜症、明細胞腺癌発症のリスク因子となる細菌群の特定、細菌群の分布パターンを分析した。116例(健常人19例、子宮内膜症性嚢胞21例、卵巣癌46例、境界悪性卵巣腫瘍12例、良性卵巣腫瘍6例、子宮筋腫7例、その他5例)の腟細菌叢を次世代シークエンサーにて分析し、517種類の細菌群を中心に解析を行った。PCA分析によって、健常人、卵巣癌と内膜症性嚢胞例ではその腟細菌叢の細菌群のパターンに違いがある可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
婦人科腫瘍
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果をもとに内膜症・卵巣明細胞癌の発症に関連する細菌群を同定することで、発癌リスクマーカーとしての意義だけでなく、胃がんでのピロリ菌除去のように新しい予防治療法開発の可能性が想定される。本研究は、日本人に多く、若年者に発症し、かつ予後の悪い卵巣明細胞癌を、その前駆病変の子宮内膜症の発症を絡めた発想で立案した内容であり、少子化などの重要な国家的問題に対する解決策の一つになる可能性を秘める。
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