水疱性角膜症に対する生体適合性架橋剤PEG-POG点眼の効果について家兎モデルを用いて検討した。白色家兎の水晶体を超音波乳化吸引したのちに、角膜内皮を物理的に掻破し、水疱性角膜症モデルを作製した。続いて、PEG-POG群には5wt%のPEG-POG10を、コントロール群には生理食塩水を5分毎に12回点眼し、各群で細隙灯顕微鏡を用いた前眼部写真撮影、パキメーターによる中心角膜厚測定および組織学的検討(HE染色)を行った。結果、PEG-POG群ではコントロール群と比較して、中心角膜厚の低下を認め、当該架橋剤の水疱性角膜症に対する有効性を確認した。
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