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2021 年度 実績報告書

あたらしい無侵襲の眼底酸素飽和度測定装置の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 18K09451
研究機関佐賀大学

研究代表者

江内田 寛  佐賀大学, 医学部, 教授 (00363333)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード酸素飽和度 / 糖尿病網膜症 / 慢性閉塞性肺疾患 / 血中酸素飽和度 / Optical density ratio
研究実績の概要

本研究では眼底カメラを改造した試作機器を用いて分光分析を基盤とした眼底での酸素飽和度を可視化、定量可能なシステムの構築を目指し研究を継続している。本研究の最終年については網膜の恒常的な循環障害が予想される糖尿病網膜症や慢性閉塞性肺疾患(COPD)症例などを対象として、眼底の酸素飽和度イメージングおよび健常眼をコントロールとした酸素飽和度に近似可能な(Optical density ratio)ODRの定量化に取り組んだ。特に糖尿病網膜症症例ではあらかじめ蛍光眼底造影などで網膜循環障害が確認されている症例について本システムで描出したODRと蛍光眼底造影(FA)の比較を行ったが、仮定していたFAでの毛細血管床閉塞による無血管領域におけるODRの上昇(酸素飽和度低下)の結果を安定して得ることができなかった。COPD症例については、全例でICを取得の上健常眼で測定を行った状況と同様にあらかじめサチュレーションモニターを装着の上、撮像時のみ酸素吸入を中止し本装置での撮像を行った。健常眼で呼吸を停止することで末梢でのSpO2低下が生じ、眼底でのODR上昇が観察されたようにCOPD患者では健常眼と比較して測定全領域でのODRの上昇を予測したが得られた結果は明確な傾向はなく、逆にODRが低下した症例も観察された。
これらの結果をうけ、研究協力者とともに再度再現性の向上を目指したイメージングのためのアルゴリズムの改良と調整に取り組んだ。しかしながら、前述した結果を改善するに至る解析プログラムの改良をいまだ得られるに至っていないため、精度向上を目指し研究継続を模索中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Atypical endogenous fungal endophthalmitis caused by Candida rugosa.2022

    • 著者名/発表者名
      Koide R, Yamamoto S, Kobayashi Y, Irie J, Enaida H.
    • 雑誌名

      Retin Cases Brief Rep.

      巻: in press ページ: in press

    • DOI

      10.1097/ICB.0000000000001275.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Formation of Transient Retinal Folds Caused by Central Retinal Artery Occlusion After Vitrectomy for Macular Hole Closure.2021

    • 著者名/発表者名
      Enaida H, Nakao I
    • 雑誌名

      Retina

      巻: 41 ページ: e17-e18

    • DOI

      10.1097/IAE.0000000000003030.

    • 査読あり

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公開日: 2022-12-28  

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