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2020 年度 研究成果報告書

PACAPによる角膜上皮創傷治癒効果とその作用機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09462
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関星薬科大学

研究代表者

柴藤 淳子  星薬科大学, 先端生命科学研究所, 寄附講座等客員助教 (10611121)

研究分担者 中町 智哉  富山大学, 学術研究部理学系, 講師 (30433840)
RAKWAL RANDEEP  筑波大学, 体育系, 教授 (70590850)
塩田 清二  星薬科大学, 先端生命科学研究所, 教授 (80102375)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードPACAP / 角膜上皮細胞 / 創傷治癒 / マイクロアレイ
研究成果の概要

PACAPの角膜上皮創傷治癒作用の解明を目的に、治癒関与因子の同定を目指した。マイクロアレイ解析の結果、PACAP群はERK系遺伝子、PACAP + scratch群ではJNK系遺伝子の変動が多かった。PACAPの主な創傷治癒作用は細胞増殖であったことから、MAP系遺伝子群を調査したところ創傷治癒に重要なNr4a1を選定した。損傷で核内NR4A1のリン酸化が促進したが、PACAPは核内NR4A1のリン酸化を抑制した。NR4A1核内リン酸化は転写活性を失い、核外移行による細胞死促進の報告がある。よってPACAPはNR4A1の核局在化転写活性を維持し、細胞生存・増殖を促進することが考えられた。

自由記述の分野

オミックス解析

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究でPACAPによる角膜上皮創傷治癒作用にNR4A1が関与し、さらにPACAPのNR4A1の脱リン酸化作用が角膜上皮細胞の増殖や細胞死を制御している可能性が明らかになった。今後さらなるPACAPとNR4A1の相互作用が明らかになれば、視力喪失のリスクを低減させる有効な角膜治療法の開発に役立つと考える。NR4A1は細胞増殖だけでなく線維症、抗血栓作用、血管新生、腫瘍形成制御など様々な細胞活動を制御に関わる分子である。よって本研究の成果は様々な疾患治療につながる可能性があると思われる。

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公開日: 2022-01-27  

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