研究課題
基盤研究(C)
口腔内スキャナを用いて支台築造窩洞をスキャンし,CAD上でバーチャルワックスアップを行い、CAM切削機にてブロックを切削加工してワンピース構造のダウエルコアを製作し、支台歯に接着させるまでの臨床フローを構築できた.口腔内スキャナでは,10mm深さまでのポスト窩洞をスキャンすることが可能であった。また,ファイバー強化型レジンブロックとジルコニア製のダウエルコアは、レジンセメントによる根管への接着性はいずれも良好であり、セメント層の厚みをCADでコントロールできることも有用であった。
補綴系歯学
今回の研究によって、口腔内スキャナを用いた光学印象とCADCAMを応用して、ファイバー強化型レジンブロック、あるいはジルコニアブロックを切削することで、白くて審美性が良い歯の土台を即日装着するための臨床システムを構築することができた。また材料の強度や歯の根への接着についても問題がないこと確認できた。社会的意義として、近年問題となっている金属アレルギー問題や、レアメタルの供給不足からの歯科貴金属の高騰による社会保障費の増大等に貢献できると考えられた。