研究課題/領域番号 |
18K09954
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
井上 健司 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80317388)
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研究分担者 |
渡邊 亮 神奈川県立保健福祉大学, ヘルスイノベーション研究科, 准教授 (90756173)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 急性冠症候群 / 0/1-hアルゴリズム / 医療費 / 高感度トロポニン |
研究成果の概要 |
急性冠症候群の中で、特に心電図変化所見の乏しい非ST 上昇型心筋梗塞(NSTEMI)は診断に苦慮する。その課題をうけ2015年に欧州心臓病学会から「NSTEMI疑いの診療」にある高感度トロポニン測定系を用いた0-1hrアルゴリズムのガイドラインが発表された。しかしながら本邦の保険診療規則ではトロポニン値が正常値上限を少しでも超えれば緊急の冠動脈造影検査励行となり、不必要な検査の結果医療費増大をもたらす現状がある。そこで、本研究では本法の全国的な実装を図ることを目的に0-1hrアルゴリズムの導入による保険点数の削減を実際の診療情報を解析、シミュレーションすることで明らかにする。
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自由記述の分野 |
循環器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胸痛を主訴に救急外来受診する患者には10人から15人に1人の確率で急性冠症候群が診断される。そのため安全面を考慮し緊急冠動脈造影検査目的での入院は少なくない。しかしながら救急対応は加算がつくため通常入院に比べ医療費がかかる。しかしながら救急外来で高感度トロポニンを来院時と1時間後に2度測定するだけで患者の層別化が容易にできる。結果、緊急入院を避けることができ、不必要な入院を減らせる可能性がある。本研究により、救急での時間と費用の削減効果が明示できれば、他の新規検査法の導入へのモデルとなる。
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