研究課題/領域番号 |
18K09958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 東北福祉大学 (2020-2021) 吉備国際大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
籔脇 健司 東北福祉大学, 健康科学部, 教授 (20347280)
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研究分担者 |
中村 裕美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20444937)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 軽度認知障害 / リバージョン / 役割遂行 / 環境支援 / 前向きコホート |
研究成果の概要 |
本研究課題では,軽度認知障害(MCI)からのリバートを促進する包括的な役割・環境支援プログラムを開発することを目的とした.初回調査の対象者は73名で正常域,予防(MCI)域,認知症域における一元配置分散分析の結果,教育歴,FAI合計,過去の役割遂行の数に有意な差(p<.05)があった.この予防域の対象者を18か月間追跡した結果,7名が正常域にリバートし,8名が予防域を維持した.正常域と予防域の間に有意な差はなかったが,身体活動量のエクササイズ(g=.766)と高強度活動時間(g=.933),相互交流環境(g=.715)の効果量が大きく,効果的なプログラムを開発するための要因になると考えられる.
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自由記述の分野 |
作業療法学,医療社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者らは,軽度認知障害(MCI)からのリバート因子となる余暇活動や社会参加,すなわち役割遂行を支援するためには,環境要因への介入も重要であることが見いだした.しかし,MCIがある高齢者において,どのような役割遂行や環境要因が正常状態へのリバートを促進するかは明らかにされていない.そこで本研究では,包括的な支援方法を開発するための要因を明らかにした. この研究成果は,運動や認知課題を用いる従来の認知症予防法に新しいプログラムを加えることを可能とし,MCI状態からのリバートを促進する可能性が高まるという点で,わが国の地域包括ケアシステムにおける介護予防を促進する大きな意義をもたらすものである.
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