現状の電子カルテ上の記載、特に医師のAssessment記載に着目し電子カルテのアクセスログ、記載量の定量評価ツールを開発し、継続した評価体制を確立することを目的とし研究を行った。医師の記載について、データウェアハウスより、医師別、診療科別、記載項目別に記載量・記載間隔を抽出するツールを開発した。その結果、記載間隔と記載量に、内科系診療科、外科系診療科、診療科別にそれぞれ特有の傾向がみられることが見出された。このことは、電子カルテ記載の直接的な量的分析が、これまでの目視による診療録監査とは別の視点で有用であることを示し、これにより医療の質を評価する指標を自動化された形で提示しうると考えられた。
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