褥瘡予防ケア向上を目指した交感神経活動と圧迫時血流変化の関係の検討

2022 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18K10154
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分58050:基礎看護学関連
• 研究機関: 敦賀市立看護大学
• 研究代表者: 伊部 亜希 敦賀市立看護大学, 看護学部, 准教授 (80452431)
• 研究分担者: 阿曽 洋子 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (80127175) ; 林 愛乃 敦賀市立看護大学, 看護学部, 助教 (20735310) ; 宮嶋 正子 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (40461181) ; 片山 恵 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (60295772) ; 藤本 かおり 梅花女子大学, 看護保健学部, 講師 (60757441) ; 石澤 美保子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (10458078) ; 片山 修 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (20295778)
• 研究期間 (年度): 2018-04-01 – 2023-03-31
• キーワード: 褥瘡 / 自律神経活動 / 圧迫時血流 / 高齢者

研究成果の概要

圧迫に対する皮膚血流の増減には交感神経機能が影響していると考えられる。本研究では、褥瘡好発部位における圧迫時の血流減少・回復を測定し、交感神経活動との関係を検討することにより、交感神経活動と圧迫時血流変化の関係について明らかにすることを目的とした。高齢者を対象に、褥瘡好発部位である踵骨部において、自重による圧迫がある時とない時における血流を測定し、心拍変動から求めた交感神経活動との関係を検討した。その結果、臥床時に交感神経活動が小さくなる方が踵骨部が接した時の血流量の減少が大きく、交感神経活動が圧迫時の血流変化に影響している可能性が示唆されたが、引き続きの検討が必要であると考えられた。

自由記述の分野

看護学

研究成果の学術的意義や社会的意義

圧迫時の血流減少・回復の程度と交感神経活動との関係性が明らかとなれば、自律神経活動から圧迫による血流減少を予測することが可能になると考えられる。これは、同じ褥瘡発生要因を持つ人に対し、各個人の血流減少の程度を踏まえた圧力再分配のケアを行うことにつながり、褥瘡予防ケアの質向上につながることが考えられる。