研究課題/領域番号 |
18K10240
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研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
グレッグ 美鈴 名桜大学, 公私立大学の部局等, 教授 (60326105)
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研究分担者 |
脇坂 豊美 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 准教授 (50315321)
林 千冬 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60272267)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 新卒看護師 / プロアクティブ行動 / 先輩看護師 / 実践ガイド |
研究実績の概要 |
2021年度に実施したフォーカスグループ・インタビューを基に、実践ガイド(案)を作成した。病院での試行は、2022年度においても、COVID-19の影響によりできなかった。そのため今年度も病院での実施の代替として、新卒看護師を教育した経験のある臨床看護師・助産師、看護教員などを対象とし、フォーカスグループ・インタビューを行った。 具体的には実践ガイド(案)を提示し、研究者が関わっている勉強会の参加者を対象として、オンラインでディスカッションを2回実施した。実践ガイド(案)は、新卒看護師の指導が困難と考えられる事例に対して、どのようにアプローチしてプロアクティブ行動を促すかに焦点をあてたものであり、指導例の妥当性および実践ガイド(案)の実用可能性を中心にディスカッションを行った。参加者は8名で、フォーカスグループ・インタビューの所要時間は、1回約90分であった。 実践ガイドに含むべき内容として、新卒看護師の状況の理解とそれに基づく具体的指導例、新卒看護師の学びを促すための仕掛け作り、および指導が困難になる教育側の要因を考慮することなどが挙げられた。またこれらの内容と新卒看護師のプロアクティブ行動との関係を検討する必要性が明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新卒看護師の病棟への適応を促す先駆的な取り組みをしている病院の調査(国内外)は、COVID-19の影響で2022年度も実施できなかった。同様に病院内での研究活動が制限されていたため、実践ガイドの病院での試行も実施できなかった。オンラインのフォーカスグループ・インタビューは当初計画とは異なるが、成果を上げている。
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今後の研究の推進方策 |
5月以降に病院内で研究を行うことが可能になった際には、実践ガイド(案)の実用可能性について、看護実践現場で新卒看護師を直接指導している看護師と検討会を行い、実践ガイドの完成を目指す。 病院内での検討会が開催できない場合は、個別インタビューを実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響により、国内外の病院調査は引き続き実施できず、また病院での検討会も実施できなかったため、交通費およびテープ起こしの支出が少なかった。今後は、病院における研究活動が可能になった際に、検討会を実施するため、旅費およびテープ起こし、謝金を支出する。また実践ガイドの印刷費を使用する。
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