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2019 年度 実施状況報告書

保育所における精神疾患をもつ母親への育児支援システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18K10401
研究機関秀明大学

研究代表者

金丸 友  秀明大学, 看護学部, 講師 (20400814)

研究分担者 原 加奈  秀明大学, 看護学部, 助教 (60812279)
飯村 直子  秀明大学, 看護学部, 教授 (80277889)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード精神疾患の母親 / 育児支援 / 保育所
研究実績の概要

保育所における精神疾患の母親に対する保育士・看護師らの支援の実態と支援時の困難、および、保育所内外における連携を明らかにするために、首都圏にあるA県のすべての公立保育所と定員60名以上の私立認可保育所に対し、質問紙調査を行った。また、支援や連携の実際について詳細に把握するために、保育所職員に対する半構造的面接調査も実施した。
現在、質問紙の回収はほぼ終わり、統計的分析を進めている。半構造的面接調査に関しては、面接調査を実施しているところである。
現時点での質問紙調査と面接調査の結果から、保育士・保育所看護師らは、母親とのコミュニケーションに困難を感じながらも、これまで培ったコミュニケーション能力を活かしたり、保育所内で連携することで、母親とのコミュニケーションに工夫していた。保育士やそれ以外の専門職、管理者など多様な専門職や役割の人が関わることで、担任など特定の人に負担がかかることなく、それぞれの専門的視点をもって客観的に関わることができていた。保育所外の専門機関との連携もみられていた。また、免許取得前の養成課程における教育や卒後の教育において、精神疾患の親について学習する機会がない人がほとんどであり、何らかの学習機会を希望する人も多かった。
それぞれの専門的視点で精神疾患の親や子どもと関わっており、保育所内外における連携は重要であると思われた。精神疾患の親に限らず、日頃から保育所内外で連携ができていること、精神疾患の親に対する支援について相談できたりアドバイスがもらえる存在が身近にいることなどが、支援システムに影響すると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

自然災害による甚大な影響が出たため、調査の開始が予定より遅れてしまった。また、コロナウイルス感染の拡大により、面接調査が中断されている。

今後の研究の推進方策

質問紙調査の統計的分析を進める。
面接調査は、コロナウイルスの感染状況をみつつ、再開する。
調査の結果から、保育所における育児支援システムについて検討していく。

次年度使用額が生じた理由

調査が自然災害やコロナウイルスのためやや遅れており、調査や分析にかかる費用が次年度に持ち越しとなり、残額が生じた。
調査が再開でき次第、分析やデータ収集を始める予定であり、その費用にあてていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 精神疾患をもつ母親への育児支援に関する文献検討2019

    • 著者名/発表者名
      金丸友,飯村直子,原加奈
    • 学会等名
      第66回日本小児保健協会学術集会

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公開日: 2021-01-27  

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