包括的アプローチを用いたプログラムを開発し、睡眠に悩む更年期女性を20名対象に実施した。定量的分析の結果、介入前後における変化で、SMI合計得点、PSQI-J得点で有意な低下を示した。睡眠に対する認知では、PSQI-J高得点群で、DBAS-J合計得点で低い傾向がみられた。しかしながら、主観的・客観的睡眠評価において、睡眠時間の有意な増加は認められず、介入期間や個別の介入方法に課題が残った。各事例の定性的分析では、4パターンが抽出され、睡眠に対し誤った思い込みを持つケースにおいて、認知の修正と健康行動の継続に伴い症状改善の過程が示された。
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