研究課題/領域番号 |
18K10457
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研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
唐田 順子 山口県立大学, 看護栄養学部, 教授 (60440012)
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研究分担者 |
山田 和子 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (10300922)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 児童虐待 / 子ども虐待 / 発生予防 / 産科医療機関 / 教育プログラム / 助産師・看護師 / 連携 |
研究実績の概要 |
一昨年、これまで実施した教育プログラムを活用した研修の有用性を明らかにし、学会で報告してきた。今年度は調査の質的データの分析を行い、研修参加者の施設における子ども虐待発生予防の課題を明らかにした。16の課題が抽出され、これらの課題のうち11の課題が、前々科研で明らかにした『産科医療機関における「気になる親子」の発見から他機関との連携が発展するプロセス』の理論に対応したものであった。生成した理論が臨床に適合していると評価できた。課題1「短期間での情報収集・リスクの見極め・支援」は最もデータ数が多く、産科医療機関の短期間の関りの困難が述べられており、概念<病院の限界を認識する>に対応した課題であった。病院の限界を補う他機関の支援内容を知り、その困難を連携の動機とし、自施設だけで対応しようとせず、他機関と連携を進めることの必要性が示された。 上記の研究結果とこれまで科研で明らかにした知見を含め、今年度1年をかけ書籍の執筆に取組み、3月に「乳幼児虐待予防のための多機関連携のプロセス研究」を出版した。産科医療機関で日々奮闘されている「気になる親子」に遭遇される看護職者の参考となれることを期待したい。 今後は教育内容の普及にICTの活用を視野に入れ、教材の開発を行いたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者が学科長に就任したため多忙となり、研究会議の開催がほとんどもてなかった。また、書籍の出版に向けた作業に時間を要し、研究自体を前に進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
これまで学会報告してきた教育の有用性の検証についての論文を執筆し、投稿する。今後は産科医療機関の看護職者向けの学習教材・活用ガイドラインを作成する。主に、事例の学習教材の開発を行う。また、教育内容の普及へ向けての方略を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
理由:今年度書籍の出版費用の支出があったが、わずかに経費が残った。 計画:教材開発のための会議の費用に充てる。
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