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2018 年度 実施状況報告書

軽度認知症の人の自己コントロールを高める看護支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K10514
研究機関香川県立保健医療大学

研究代表者

土岐 弘美  香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (40314926)

研究分担者 田井 雅子  高知県立大学, 看護学部, 教授 (50381413)
野嶋 佐由美  高知県立大学, 看護学部, 教授 (00172792)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード軽度認知症 / 自己コントロール / 看護支援プログラム
研究実績の概要

認知症の有病者数の増大とともに認知症医療や支援の整備は急務とされている。認知症の人の自己コントロールを高める看護支援プログラムの開発は、認知症の人の生活の質を高め、認知症の人が病状の進行と共に経験する新たな世界でも自分らしく生きていく過程を支えることに重要である。本研究の目的は『軽度認知症の人の自己コントロールを高める看護支援プログラム』の開発である。初年度である平成30年度は、軽度認知症の人が捉える自己コントロールを明らかにするために、認知症の人が捉える自己に関する国内外の文献検討を実施した。その結果、国内文献13件、国外文献6件を対象とし、認知症の人が捉える自己のカテゴリを抽出し、仮説モデルを構築した。その内容について研究論文を作成し、学術誌に公表した。次に文献検討の結果を基に、半構成インタビューを作成し、15名の対象者にインタビュー調査を実施した。インタビューデータの分析方法は、木下による修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを一部活用し、質的記述的研究方法を用いて、軽度認知症の人が捉える自己コントロールを明らかにした。分析過程においては、自己コントロールを支えている現象は何かに焦点をあて、対象者の特徴について検討した。次に軽度認知症の人の自己コントロールを高める看護支援プログラムを開発するために、自己コントロールを支えている看護支援に関する文献検討を行ない、認知症の人への看護を実践している看護師にインタビュー調査を行う。現在は、研究倫理審査委員会の承認、研究参加者への依頼手続きの準備を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は、当事者である軽度認知症の人に対するインタビュー調査によるデータ収集、データ分析に時間を要した。次年度はインタビュー調査によるデータ収集とデータ分析を並行して進めることで、認知症の人の自己コントロールを高める看護支援を明らかにする。

今後の研究の推進方策

次年度は、認知症の人の自己コントロールを高める看護支援に関する文献検討、認知症の人への看護を実践している看護師にインタビュー調査を行なう。そしてそのインタビューデータを分析し、軽度認知症の人が捉える自己コントロールを高める看護支援を抽出する。そして認知症の人が捉える自己コントロールとそれを高める看護支援を基に、看護支援プログラム案の作成に取り組む予定である。

次年度使用額が生じた理由

今年度に予定をしていた看護専門職に対するインタビュー調査によるデータ収集、プログラム視察に至らなかったことにより旅費等が発生しなかった。次年度は、インタビュー調査によるデータ収集を行なうための旅費、プログラム視察旅費として使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 認知症の人が捉える自己に関する文献検討2019

    • 著者名/発表者名
      土岐弘美 田井雅子 野嶋佐由美
    • 雑誌名

      日本認知症ケア学会誌

      巻: 18(2) ページ: 印刷中

    • 査読あり

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公開日: 2019-12-27  

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