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2018 年度 実施状況報告書

統合失調症をもつ訪問看護利用者に対する認知機能障害ケアプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K10579
研究機関神戸市看護大学

研究代表者

片倉 直子  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60400818)

研究分担者 松澤 和正  帝京大学, 医療技術学部, 教授 (00383092)
加藤 憲司  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (70458404)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード認知機能 / 認知矯正療法 / 訪問看護 / 統合失調症
研究実績の概要

2018年度は、訪問看護において使用可能な認知機能のアセスメントと、それにもとづくケア方法を検討し、テキストを作成することを目標に研究を実施した。訪問看護制度の時間的制約を考慮し、10~20分程度で完了し、神経認知領域を網羅的に評価できるアセスメントとしての検査を、医学・看護学・心理学領域の英語論文による文献レビュー、あわせてワシントン大学看護学部精神看護学分野准教授(Psychiatric Mental Health Nurse Practitioner)からの助言を得て選定した。
その結果、高齢者の認知症スクリーニングに用いられてきたMontreal Cognitive Assessment(MoCA) が、統合失調症における高度あるいは軽度の認知機能障害に高い判別率を示し、検査方法も簡便で10分程度で完了することが明らかとなった。邦語のMoCA-Jもすでに信頼性と妥当性が検証されていることから、この検査が統合失調症をもつ在宅療養者の認知機能障害の有無を把握するのに適切だと思われた。
ケア方法は、注意力、情報処理、作業記憶、非言語・言語の流暢性、反応抑制、計画、持続注意、セット転換能力、視覚構成能力、視覚空間認識推論、抽象概念、視覚記憶等の認知機能領域を矯正する、紙ベースのドリル形式やオンラインゲームなどが、慢性統合失調症をもつ在宅療養者に対する介入として活用できる可能性がある。統合失調症をもつ在宅療養者への支援に関する先行研究の介入期間は、8週間から16週間であり、実施回数や費やす時間は週2回(日)から5回(日)、1回40分から1時間を要していたであったので、訪問看護時以外に療養者が自宅で自習できる内容である必要性が示された。
現在、上記の結果をまとめて、研修用のテキストを作成している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研修テキストは現在作成中

今後の研究の推進方策

これから2019年度研究予定であるテキスト内容の実用可能性や研修方法を精練し、研修プログラムをできると考える。

次年度使用額が生じた理由

ワシントン大学看護学部Dr.Kozukiへの情報収集渡航費を2名分計上していたが、事情により1名しか渡航できなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] ワシントン大学看護学部(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      ワシントン大学看護学部

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公開日: 2019-12-27  

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