研究課題/領域番号 |
18K10579
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
片倉 直子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60400818)
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研究分担者 |
松澤 和正 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (00383092)
加藤 憲司 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (70458404)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 統合失調症 / 認知機能障害 / 訪問看護 / 認知矯正法 |
研究実績の概要 |
「研究の目的」神経・社会的認知機能障害を有する統合失調症をもつ訪問看護利用者への アセスメントとケア方法を開発することである。 「研究実施計画」研究方法は、①訪問看護において使用可能な認知機能のアセスメントとそれにもとづくケア方法を検討し、テキストを作成(2018年度)、②テキスト内容の実用可能性や研修方法を精練し、研修プログラムを実施(2019年度)、③研修プログラムの内容を訪問看護師が実践し、利用者における効果を検討する(2020年度)。 「研究の成果」2019年度、ワシントン大学看護学部のDr.Kozukiと諸外国において在宅で行われている認知機能訓練の文献レビューを実施し、テキスト内容の精錬を行い、研究のゴールを実用可能性の検討とするように認知機能訓練方法とアセスメント、バリアンスの設定などを行った。その結果、認知機能のアセスメントにはMoca-JとBACKSを使用すること、高次脳機能障害用のドリルテキストを使用すること、介入対象の条件や介入期間、効果評価の方法、バリアンス評価方法等が整理された。しかし、2020年末の1月ころからCOVID-19禍の研修などの自粛により、研修プログラムの内容に関する研修と、訪問看護師による介入および効果評価ができていない。 2021年度は、研修プログラムの実行可能性を検討するために、研究者自身が研修プログラムを統合失調症をもつ訪問看護利用者へ提供する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2019年度末の1月ころからCOVID-19禍の研修などの自粛と、訪問看護ステーションが忙しい状況にあり、研修プログラムの実施に至っていないのでかなり研究の進捗状況が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
訪問看護師に研修会を行った後介入を依頼する予定であったが、現状では難しい。研究者自身が数事例の介入を実施する形で今後計画を変更する予定である。具体的には、研修プログラムの実行可能性を検討するために、研究者自身が研修プログラムを統合失調症をもつ訪問看護利用者へ提供する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度は介入効果の調査をする予定であったが、コロナ禍で実施ができなかったため。
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