団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、地域包括ケアシステムの構想が打ち出され、地域リハビリテーション支援の重要性が指摘されている。しかし、従来のリハビリテーション医療は筋力増強訓練や関節可動域訓練、起居動作訓練など身体機能に焦点が当てられ、活動・参加を促すリハビリテーション・プログラムは未熟であり、エビデンスも乏しくい。活動・参加の視点に立った新しい総合的・包括的リハビリテーション・プログラムを確立していく事は社会的意義があり、高齢者の日常の活動低下因子を多角的に捉え、その上で、活動・参加に対しての対策を十分に検討し、リハビリテーションプログラムを開発することは学術的にも意義がある。
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