ラット加齢に伴う排尿障害は尿道機能の低下が関与しており、尿道平滑筋に対する一酸化窒素の作用が減弱していることを解明した。次に、ラット電気生理学的手法を用いて外尿道括約筋の機能低下が排尿効率の減少に影響し、組織学的にも外尿道括約筋の萎縮、線維化といった不可逆的変化が起こっていることを明らかとした。2020年7月に導入した低出力体外衝撃波によって、LPS(リポポリサッカリド)腹腔内投与よる膀胱痛、頻尿、持続性尿意を主体とした間質性膀胱炎モデルにおいて、痛み行動の改善、頻尿の改善がみられた。これにより薬物に頼らない加齢にともなう過活動膀胱の新たな低侵襲治療法の確立を目指す。
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