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2021 年度 研究成果報告書

他者との関係継続の予期が顔認知に及ぼす影響―fMRIを用いた基礎的検討―

研究課題

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研究課題/領域番号 18K10787
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関東京都立大学

研究代表者

宮本 礼子  東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (70404944)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードMRI / 関係継続予期 / 顔認知 / 初対面 / 健常者 / 女性
研究成果の概要

本研究は対人関係継続予期の有無による初対面時の脳の機能的接続性の相違を明らかにすることを目的とした.40名の被験者は,一度きりの対峙であるT1と,関係が続くT2という条件下で初対面の顔写真の男女判断を行い,この時の脳活動と反応時間を測定、実験後に顔への親近感を聴取した.結果2群間に親近感の差はないが反応時間はT2で有意に延長した.視覚後頭ネットワークを関心領域とした接続性解析の結果,T2vs.T1で右内側前頭極に正相関を認めた.関係継続予期がある場合,視覚後頭ネットワークによる注意の上昇と相手を知ろうとする社会的認知領域が活性化することが明らかとなった.

自由記述の分野

認知神経科学,リハビリテーション科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

この研究では、初対面の相手との関係継続性がある場合とない場合で、初対面の人の顔への親近性の相違と認知的処理過程の相違を明らかにすることを目的とした。女性被験者に対し、一度きりの対面条件(T1)と関係性が続く条件(T2)で初対面の顔写真の男女を区別する課題を実施し,その時の脳活動と反応時間,親近性の程度を測定した.その結果,関係継続の予期で親近性に違いはないが,認知処理ネットワークには相違が認められた.関係継続を予期しているT2条件では,視覚後頭ネットワークと右内側前頭極に正の相関を認め,注意力の上昇と共に相手を知ろうとする社会的認知機能が活性化することが示唆された.

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公開日: 2023-01-30  

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