マップキナーゼ (MAPK)ファミリーの一つである p38MAPKと筋線維タイプの関連について検討した結果、リン酸化p38MAPKは速筋線維が多く含まれる足底筋および腓腹筋表層部において多量に発現し、逆に速筋線維の割合の低いヒラメ筋で発現量が少ない知見を得た。p38MAPKの総発現量には骨格筋間の差は認められなかった。これらの知見により、リン酸化p38MAPKが速筋線維の発現に関与する可能性が推測された。
また、8週齢のラットに熱ストレス負荷実験を施し、ヒラメ筋と足底筋においてリン酸化ERK1/2MAPKおよびリン酸化p38MAPKともに発現量の有意な増加が認められた。
|