本研究では,自転車エルゴメータを用いた運動負荷での心拍数,心臓自律神経系活動と筋活動について靴下着圧の強度の違いで差異が認められるかを調査した。被験者は健常若年男子とし、自転車エルゴメータによる運動とその前後の安静時で心拍解析,筋活動計測を行った. 従来研究と同様に、強着圧靴下着用時の方が、弱着圧靴下着用時よりも心拍数の有意水準5%で低下が回復過程において認められた。また、心臓自律神経系活動についても、有意水準5%ではわずかに有意差とならないものの、強着圧靴下着用時で心臓自律神経系活動が総体的に上昇する傾向を示した。大腿部筋群は下腿部の靴下着圧に影響を及ぼさない可能性が示唆された。
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