従来より大学生対象に精神疾患の基礎知識などを教えるメンタルヘルス教育が行われていたが、本研究では、健康診断結果を解析し大学生が学生生活の中で実際に困難を抱えるメンタルヘルスの要素を明らかにし教材化した。解析の結果、短時間睡眠や大学入学前の精神的不調の既往、大学入学後新たに生じた精神的不調などへの対応が、大学生のメンタルヘルスに影響を及ぼす重要項目であることが示された。これらの内容を盛り込んだ健康教育プログラムを作成し、大学生を対象に講義形式で実施した(感染症流行のためオンライン講義形式に改良を行った)。受講者アンケートによりプログラムによるメンタルヘルスリテラシー向上が確認できた。
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