本研究では、尿失禁のない健常な若年女性を対象に、骨盤底筋群の随意収縮と手指の握り動作における脳活動の違い、および骨盤底筋群のトレーニング前後での脳活動の変化を検討した。2つの課題において、関心領域(補足運動野と運動前野)での脳血流量に違いがある傾向はみられたが、骨盤底筋群の収縮と手指握り動作による脳活動に有意差は認められなかった。個々の対象者では、骨盤底筋群の収縮と手指の握り動作における脳活動に個人差がみられることがわかった。骨盤底筋群のトレーニング前後で骨盤底筋群の改善は確認されたが、脳活動の違いを明らかにすることはできなかった。
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