本研究はクロロゲン酸による皮膚再生の効果を明らかにすることを目的とする。まずは、クロロゲン酸を添加した群と非添加群(コントロール)に分け、24時間後の細胞数を比較した。クロロゲン酸はコントロール群と比べて、有意に線維芽細胞の増殖を認めた。そして、線維芽細胞をクロロゲン酸10μM刺激後、細胞増殖シグナルであるERK1/2やAktの活性化の状態を解析したところ、クロロゲン酸の刺激でAktの活性化を確認することができた。さらには、線維芽細胞に過酸化水素でのストレスを与えたうえで、クロロゲン酸10μM で30分刺激した。クロロゲン酸は細胞死シグナルの代表であるJNKのリン酸化を抑制することができた。
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