抗加齢ホルモンとして注目されているメラトニンは、脳内では主にAFMKを経てAMKに代謝される。そこで、メラトニン、AFMKやAMKの学習・記憶に対する効果をマウスを用いて調べたところ、AMKに強力な長期記憶誘導効果を見出した。また、加齢により記憶形成能力が低下した老齢マウスにおいて、AMKの効果を確かめたところ、単回投与しただけで低下した記憶能力を回復できることを明らかにし、生理学分野では世界でトップレベルの国際科学雑誌に報告した。本研究のもう一つ目的は、ヒトへの展開の基盤を作ることにある。そのために、150種類を超える食材を対象にメラトニンやAMKの含有量をLC/MS/MSを用いて測定した。
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