食後高血糖は食後の血糖値が一過性に急上昇する現象で、空腹時血糖値が正常または境界領域においても生じるため通常の健康診断では見逃される可能性があり、日本で糖尿病患者が増加の一途を辿っている原因の一つではないかと考えている。今までの研究で、2型糖尿病モデルマウスである ob/ob マウスの食後1時間の肝臓を解析した結果、グルカゴン様ペプチド-1 (GLP-1) シグナル系が食後高血糖の発症に関与する可能性を見出している。そこで 4週齢から8週齢の ob/ob マウスの糖尿病発症過程において、食餌の形状が血糖値にもたらす影響を解析し、さらにはその影響に GLP-1 シグナル系が関与するかを検討した。
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