ヒストンH3の9番目のジメチル化リジン(H3K9me2)は転写の抑制マークとして知られており、H3K9me2が脱メチル化酵素により脱メチル化されることでその座位の 遺伝子の発現が活性化される。H3K9me2の脱メチル化酵素JMJD1Aの骨格筋における生理機能を解明する為に、Jmjd1a欠損マウスの解析を行った。Jmjd1a欠損マウスは骨格筋重量が低下すること、および、持久運動機能も低下することを見出した。さらに、骨格筋のRNA-seqによるトランスクリプトーム解析を行い、タンパク質分解遺伝子亢進が筋萎縮の原因であることが示唆された。
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