本研究は個人の健康行動や生活習慣修正に関する行動変容ステージモデル(トランスセオレティカルモデル)に着目し,特定健康診査を受診した40-74歳の非CKD178,780人を対象にトランスセオレティカルモデルで評価される行動変容ステージ(無関心期→関心期→準備期→実行期→維持期)のベースラインから1年後の経年変化とCKDの新規発症との関連を解析した.その結果,ステージの「後退」群は「進行」群よりCKD発症率が有意に高く,健康的な生活習慣への行動変容ステージの「進行」がCKD発症率のリスク低下と有意に関連することを示した.その他介入の対象となる生活習慣因子と諸リスクの関連を解析した。
|