プログラミング言語実装モデルの幾何的な側面に着目し、低レベル・超低レベルの実装モデルに対応できる幾何的なプログラム意味論の構築を目指した。特に、変数の扱いに低レベルの幾何的な実装の情報を伴うブレイド付きラムダ計算の理論を構築し、その基礎となるコンビネータ代数と閉オペラッドの一般論を、コンビネータ代数から閉オペラッドを構成する手法を中心に展開した。同時に、これらの研究の圏論的な基盤となるトレース付きモノイダル圏について、ホップモナドによるトレース構造の持ち上げを中心に、新しいモデルの構成方法を調べた。
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