特殊木構造を用いて多くの重要問題のより詳細な計算量を知りたいというのがこの研究課題の動機であったが,結果として種々の問題に対する成果を得ることができ,この手法の有用性を示すことができた. 従来の手法では木幅と呼ばれる一般性の高い概念を使って問題を解決することが多かったが,それが難しい場合に対しても本課題で扱った特殊木構造を用いれば高速アルゴリズム設計が可能になる場合が分かった.これは,効率的に解ける問題の範囲を広げより詳しくとらえるために重要なステップであり,今後もこの方向での研究を進める必要がある.
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