本研究では多種多様な回路設計に対する動作検証の自動化を目指して,設計検証の一手法であるカバレッジ駆動型検証について,機械学習を利用する手法とSATソルバを用いる手法を組み合わせて効率を改善することを目標とした. 対象としていた入力制約付き実設計記述の不足と機械学習用ツールの性能も限界などにより,当初計画の一部分しか達成できなかったが,(1)SMTソルバによる性能の改善,(2)分散実行方式による性能の改善,(3)誤りを含む記述に対するエラー検出能力のSATソルバによる改善,(4) 入力制約下でのカバレッジ駆動検証方式の確立と有効性の確認の4点の成果を上げることができた.
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