本研究は、画素間隔以下の高精度な解像度測定法の開発とともに、三脚・シャッター振動の解析および片ボケ測定への応用を目的とする。解像度測定の国際標準である「斜めエッジ法」においては、測定精度を比較検証するためのシミュレーションツールとともに周波数領域における計算法を新たに開発した。三脚・シャッター振動においては、撮影画像・レーザー干渉変位計・有限要素法による数値解析の3つのアプローチから振動の主たる原因を究明した。片ボケ測定においては、画像のコントラスト分布を求める方法と、像面全体が合焦する条件を利用することで、チャート面の傾きからセンサの傾きを求める方法を開発し有効性を確認した。
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