240フレーム/秒(240P)に及ぶ超高フレームレート動画像は,時間方向(動きの滑らかさ)の高画質化が期待される反面,従来の8倍に及ぶ情報量を限られた帯域に圧縮符号化し伝送/記録する際は,画質の最大化を図る必要がある.本研究では,代表者が過去に確立した「主観評価値の予測値の最大化に基づく時空間のレート制御手法」を2K240P動画像に拡張・適用し,その有効性を検証した.その結果,超高フレームレートは常に必要でなく,時空間のアクティビティに応じて適応的に制御することで大幅な画質改善が図れること,また提案法により当該制御が高精度に実現可能なことが確認された.
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