研究課題
基盤研究(C)
本研究は高品質の知識ベースの構築手法を明らかにすることを目的に、クイズゲームの形式で多数のユーザから知識の獲得と検証を行う手法を中心に検討した。クイズゲームとしては、知識獲得を行う穴埋め形式のクイズと検証を行うYes-Noタイプのクイズを規定した。クイズゲームの出題順を制御することにより、多数のユーザが分散して持っている知識を効率よく獲得するとともに、並行して獲得した知識の検証が行えることをシミュレーション実験により確認した。
情報学
知的なシステムを実現する上では、高品質な知識ベースが欠かせない。機械学習技術の発展により、大量のデータから知識を自動的に獲得することが可能になっているものの、必ずしも質の高い知識が得られるとは限らない。高品質な知識とするには人間の能力を活用することが有望である。本研究では多数の人間の協力を得て効率よく知識を獲得・検証する手法を提案したところに学術的な意義がある。また、社会にとって有用な知的なシステムの構築に貢献できるという社会的な意義がある。