研究課題/領域番号 |
18K11500
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 流通経済大学 (2019-2022) 東京工業大学 (2018) |
研究代表者 |
小川 健一朗 流通経済大学, 流通情報学部, 准教授 (90612656)
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研究分担者 |
三宅 美博 東京工業大学, 情報理工学院, 教授 (20219752)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 三者間コミュニケーション / 身体動作の同調 / 社会性 |
研究成果の概要 |
本研究は、三者間コミュニケーションにおいて社会性が参加者の身体動作にどのような影響を及ぼすのかについて定量的に調べることを目的とし、一人の教師役から二人の生徒役に対して一方向的に情報を伝える実験を行った。その際、生徒役間に障壁を設ける条件と儲けない条件とで参加者の身体動作の比較を行った。 その結果、生徒役間の視覚的相互作用はお互いの協調関係を強化する傾向にあると共に、生徒役の教師役に対する関心は他の生徒役の存在により強化される傾向にあることが統計的に示された。また、障壁は教師役の生徒役とのコミュニケーションにおける認知的不協和を解消する役割を果たすことが統計的に示された。
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自由記述の分野 |
コミュニケーション科学、認知情報科学、感性情報科学、身体性認知科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果から、社会の基盤となる三者間コミュニケーションにおいて、社会的な役割が身体動作における同調の度合いなどに影響を及ぼすことと、その影響は壁のような物理的な環境要因によって量的にも質的にも左右されることが定量的に確認された。このことは、集団コミュニケーションにおける社会性の影響を物理的な環境によって制御することによる社会的な場づくりの可能性を示唆するものである。 さらに、上記の影響が加速度センサなどの既存のウェアラブルセンサを利用することで計測可能なことから、AIやIoTと組み合わせることで、社会における人々の円滑なコミュニケーションを総合的にサポートするシステムの構築に利用可能である。
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